'97 オーストラリア メルボルンを目指して南下せよ!
Four Faces of Australia

Update 1997/3/26


3月1&2日
[ 目 次 ]  [ 行程編 ]  [ 出発編 ]  [ 2/27 ]  [ 2/28 ]  [ 3/1&2 ]  [ 3/3 ]  [ 3/4 ]  [ 3/5-10 ]  [ 帰国編 ]


3月01日 ブリスベン→エアーズロック、エアーズロック泊。
 04:30  チェックアウト、国内線ターミナル Domestic Terminalへ
 06:10  QF506 ブリスベン Brisbane(6:10)→シドニ Sydney(8:35)
 10:35  QF416 シドニ Sydney(10:35)→エアーズロック Ayers Rock(12:30)
     ジャパニーズ・ロック・コネクション(AATking's)
 宿泊  アウトバック・パイオニア・ホテル Outback Pioneer Hotel
3月02日 エアーズロック観光、エアーズロック→シドニー、シドニー泊。
 13:10  QF459 エアーズロック Ayers Rock(13:10)→シドニ Sydney(17:40)


下から上からエアーズ・ロック体験

 


 
 飛行機の外の褐色の大地に慣れ始め、右手に白い塩の湖が見えて来ると、飛行機は高度を下げ始め、左手にエアーズ・ロックが見えると飛行機は小さな空港に降りる。
 エアーズ・ロックに着いたのは12時ちょうど、飛行機を降り空港に降り立つと熱気が身を包む、空港のロビーにはAATキングス社のガイドが待っており、シドニーからの便でジャパニーズ・ロック・コネクションに参加するのは私も含めて3人だけだが、大型の観光バスでホテルまで送迎してくれる。送迎バスの中では、空港で受け取った国立公園入場券と、私の観光スケジュールの確認(ジャパニーズ・ロック・コネクションは最大で2泊3日の間に、設定されたオプションを選択するようになっており、私の場合は1泊2日でなるべく多くのオプションをこなせるようにアレンジされている)、エアーズ・ロックの注意事項が説明される、ガイドさんが強調するのは、今日は36度で涼しいが、昨日は41度まで上がっているので、日射病・脱水症状に充分に注意して欲しいということと、顔にまとわりつくハエは衛生上は問題ないという2点である。
 注意−便宜上このページではこれからエアーズ・ロック(ウルル ULURU)、マウント・オルガ(カタジュータ KATA TJUTA)と表記しますが括弧の中の表記が正式なものです。
 
 ホテルに着くとガイドさんはホテルのチェック・インまでめんどうを見てくれる。チェック・インが終了するまでの間に、空港ではあまり気にならなかったハエに悩まされる、このハエはこの周辺に大型動物が少ないので、人間の汗から水分とタンパク質を得るために顔にまとわりつくのだが、数が半端でなく、油断していると口や鼻の穴にまで入ってくる。観光客は誰でもここに来ただけで、褐色の大地の乾燥状態と高温、そしてこのハエに衝撃を受けるだろう、僕もチェックイン後、直ぐにミネラル・ウオーターのボトルとカーボーイ・ハット、それから頭からかぶるハエよけのネットを買ってしまった。でも、このハエ避けネットについては、かぶると暑い上に写真を撮るのには向かないので、結局は使うことはなかった、そしてハエの襲撃については、手でハエを避けるのもすぐに慣れるし、次の日には数匹のハエが顔の上にいても全然気にならなくなった。それから僕の経験ではタバコを吸っている間と吸ったあと10分くらいはハエは寄りついてこないということも感じた。
 
 2:55、マウント・オルガとエアーズ・ロック・サンセット・ツアーのバスに乗り込み、ホテルを出発する。ホテル・エリアを出て国立公園のゲートをくぐると、左手のエアーズ・ロックを見ながらバスは進み、エアーズ・ロックが次第に車窓に収まりきれなくなるほど近ずくと、最初の見学地アボリジニ文化センター(?)に着く、この建物の中はアボリジニの文化と生活様式を紹介する展示室とショップからなっており、建物の回りの大地はやはり鉄分を多く含んだ褐色の大地で、踏みしめるとまるで熱したフライパンの上にいるようなという表現がまさにピッタリの暑さで、日常では経験できない所にいることに感動する、それにしてもエアーズ・ロックはでかい。
 ここですこしデータを紹介しておこう、エアーズ・ロックのリゾートからエアーズ・ロックまでは20Km、同じくマウント・オルガまでが53Km、エアーズ・ロックとマウント・オルガの間が36Kmという距離関係で各ポイントは三角形に配置されている。またエアーズ・ロックは周囲9Km高さ350mの一枚岩、マウント・オルガは500mの高さを持つ岩山群である。
 
 マウント・オルガには最初に全景を見渡すことが出来る展望台に寄ってから向かう、ここは遠くから見ると、大地にだれかが石を組み上げようとして途中で止めたみたいで、なんでこんなところにぽつんとこの岩山群があるのか奇妙な気がする、そして近ずくとこの岩山群の中の2つの岩山の間を散策することが出来る。近くでマウント・オルガを見上げると500mの高さが実感でき、谷間の緑と上に拡がる青空の美しさが心にしみる。谷歩きはハエとともに、谷間を吹き抜ける強い風に悩まされ、多くの人が帽子を飛ばされているが、谷の奥まで行くと写真のような素晴らしい光景に出会える、なるほど、これが真偽のほどは知らないが、「風の谷のナウシカ」のモチーフとなった所だと言われるのも分かる。
 エアーズ・ロックのサンセットは、エアーズ・ロックに太陽が沈んでいくのを見るのではなく、我々の後ろで沈む太陽によってエアーズ・ロックの色が変わっていくのを見るツアーである。日没が近くなるとこの展望台には多くの旅行者が集まってくる、そしてエアーズ・ロックは黄銅色から日没に従って赤褐色へと色を変えていく、そしてその間に日本語ツアーではシャンパン・パーティーを行うのだが、他のグループはそんなことしてないので、少し浮いているような気がしたが、卒業旅行の学生さんたちはこのシャンパンで結構ハイになっていたから、これもいい企画なのかもしれない。
 夜8:00にツアーが終わりホテルに戻ると、夕食はこのホテルのBBQシェルターで、材料(私は鳥の胸肉とフィレステーキ肉)を買って、自分で鉄板の上で焼くというBBQで採ったのだが、これはなかなグットでした。それから、夕食後に自分のコテージに戻るまでに見た、夜空の星は奇麗だった。


 
 次の日5:25、サンライズツアーはまだ薄暗いうちに、昨日サンセットツアーを見た展望台のエアーズ・ロックを挟んで反対側の道路に到着し、場所を確保することから始まる、そしてそこから朝日で色が変わるエアーズ・ロックを見るというものだが、サンセットよりは色の変化は少なく、あくまでもこの後行われるエアーズ・ロック登山の序章にしかすぎない。
 登山に行く前のバスの中では、「ガイドさんが水は1リットル持ったか? この3ヶ月で登山中に滑落と日射病で2人が亡くなっている、絶対に無理はしないで下さい。」としつこく注意する、この時は私もだいぶ脅すもんだなと思っていたんですが、登山口に到着すると、「ゲーッ、凄い!」の一言、最高斜度45度はだてじゃない、こんな急斜面に鎖が1本しかない所を登るのか、ここを見れば誰でも一度は躊躇するはず、そしてお年寄りや体力に自信のない人はここを見ただけでリタイアするのである。
 エアーズ・ロックの登山は登りと下りで 7:00〜9:30と2時間半が設定されている、ここまで来たら登るしかない、私は意を決して登山を始めるが、上の写真から分かるように1段目の斜面が緩く鎖がない部分を登るだけでも呼吸が乱れる、そして鎖のある部分にさしかかるとあまりに急な斜面のために半分も行かないうちに足が重くなり、喉は乾燥し、心臓は破裂するんじゃないかと思うほど激しく鼓動をし続ける。
 
 そして休憩をする時は鎖から手を離し、斜面に腰を下ろすのだが、この時下を見ると恐ろしくて心臓が縮む思いがする、私は高度恐怖症の気があり、高いビルはなんともないのだが、橋が苦手で歩道橋でも足がすくむのに、ここは急で道も狭く、風もあり恐いなんてものじゃない、水を飲む手は振るえており、「もうやめようか、ここを下りるのは登るより恐いよ、でもここまで来たんだから頂上まで登らないと。」と心は激しく葛藤する。このように急斜面で4回も休憩、そして葛藤を繰り返して鎖部分を登りつめる、まだ頂上は先だが、疲労は相当なもので心臓が喉から飛び出しそうである(ちなみに、私は多少体力に自信があり、毎日自転車で20Kmは走っているんです)、そして頂上付近は斜度はそれほどではないが、この山の上を吹き抜ける風が強く、弱った足で踏ん張るのは結構辛い、結局私は登頂までに1時間くらいかかり、登頂後の感想としては、「感動するより疲れた、二度とここには登りたくないけどこの体験はいままでのどの体験より素晴らしい。」というものでしょうか。
 下山は登りより楽でしたが、これはひたすら恐怖感との対決でした、それから下山の途中で誰かがゲロゲロした跡を何カ所かで見ましたが、ここならこうなるのも当然と思うとともに、ここでゲロゲロした人はどうやって下山したんだろうと疑問に思った。このエアーズ・ロック登山はガイドさんが注意していたように無理して登るものでなく、大袈裟に言えば命がけの登山だというのが僕の実感です。
 本当は登山の後スケジュールでは、エアーズ・ロック麓めぐりになっていたのですが、この予定をキャンセルしてヘリ・ツアーを申し込んだので、登山終了後、集合時間まで30分くらいあったので、エアーズ・ロックの回りを歩いて回る。(ちなみに、登山ルートは下の写真の右の部分、ちょっと飛び出た部分を登ります、人が歩くやめにルートが少し白くなっているのが分かるかな?)

 
 一度ホテルに戻り 10:10 、PHSのヘリツアーに参加する、最初はエアーズ・ロック&オルガ30分飛行( A$ 145 )を希望していたのだが、僕が一人で潜り込めるのはエアーズ・ロック15分飛行( A$ 75 )しかなく、しかたなくこのコースでOKした、でもヘリに乗るのは生まれて始めてだしワクワクしてヘリポートに向かった。
 私と同乗するのはロスから来た老夫婦で、彼らは登山が出来ないのでヘリで観光するとのことだった。ヘリは全員がヘッドセットを付けると飛び立ち、揺れもそれほどなく快適である、そしてそれ以上に自分が泊まったホテルの上空を飛び、上空から数時間前に必至の思いをして登ったエアーズ・ロックを眺める事は優越感というか、何と言っていいのか凄く嬉しい気分だった。
 さて最後に、今回のエアーズ・ロック体験、私の旅行ランキングではこれまではカルナック神殿体験がトップだったのですが、これを抜いてトップに立ちました。
 



kojif1@mb.infoweb.ne.jp:ご意見・ご感想を聞かせてください。
   

[PR]話題の新車を無料プレゼント中:必ず当る抽選会!今すぐ応募で簡単GET